「ビュッフェ」や「バイキング」という言葉を聞くと、食べ放題のことだと思う方がほとんどだと思いますが、実は「ビュッフェ」という言葉が食べ放題という意味ではないということを知っていますか?
最近のお店では「ランチビュッフェ」などの言葉を使って食べ放題サービスをしているお店が多くあり、「ビュッフェ=食べ放題」という認識をしている人が多いかと思いますが、厳密には違います。
この記事では、ビュッフェとバイキングの本来の意味や語源などを紹介したいと思います。
ビュッフェは食べ放題という意味ではない
ビュッフェとは「セルフサービス形式の食事」という意味で、自分が食べたい好きなものを取り、取った分だけお金を払う仕組みのことを指します。
イメージが出来ない方には、うどん屋さんが分かりやすいかもしれません。
うどん屋さんでご飯を食べる時の一連の流れは、「食べたいうどんを注文し、好きなトッピングを盛り付け、お会計をする」で、長いテーブルに置いてある食べ物を自分で取って食べたりもしますよね。
このような食べたいものを取って食べるセルフ形式の食事をビュッフェと呼ぶのです。
また、ビュッフェで食べ放題をやっているお店は「ビュッフェ形式の食べ放題」と書かれているか、バイキングと書かれているので、ビュッフェだから食べ放題だと勘違いをしないようにしましょう。
ビュッフェの語源とは?
ビュッフェとはもともと語源がフランス語で「飾り棚」という意味があります。
しかし、その飾り棚に料理を並べて好きなように取り分けて立食するスタイルの食べ方が流行り、そこからビュッフェとは「セルフサービス形式の食事」という意味になって、今のような言葉の使い方になりました。
海外では一応注意しよう
海外に行ったときはビュッフェが食べ放題ではないことを知っておいたほうが安全です。
どこかのお店に行ってみて食事がビュッフェだった場合、食べ放題だと思ってたくさん盛り付けして、いざお会計に行ってみたら高額な料金を請求されるなんてことがあるかもしれません。
あくまでもテーブルに並んでいるだけで、食べ放題ではない可能性があるので気をつけてくださいね。
バイキングが食べ放題なのは日本だけ
バイキングとはビュッフェと違い、定額を支払えば自由に好きなものを食べられるサービスになります。
そのため、バイキングこそが食べ放題という意味の言葉なのです。
しかし、バイキングが食べ放題で通じるのは日本だけで、海外では韓国など日本人を対象とした店舗のみになります。
バイキングは日本発祥の言葉だった
バイキングという言葉を聞くと外国のイメージがあると思いますが、実は日本生まれの言葉なのです。
この由来は帝国ホテルのサービスがきっかけになります。
1957年当時、帝国ホテル社長の犬丸徹三氏が旅先のデンマークで「スモーガスボード」という北欧式の食べ放題サービスに出会い、そこからその知識を日本に持ち帰って「インペリアルバイキング」という名前で食べ放題サービスを始めました。
それから食べ放題というサービスが瞬く間に人気が出て、次第に日本の中で「バイキング=食べ放題」という風になっていったのです。
なぜインペリアルバイキングという名前にしたのか
帝国ホテルのサービスとしてやるには「スモーガスボード」という名前が言いにくく馴染みのないため、社内で新しい名前を募集してみたところ、当時の北欧のイメージがバイキングだという意見があり、バイキングという言葉が使われました。
そのため外国でバイキングと言っても食べ放題と通じることはないのです。
バイキングが日本で出来た言葉だったのは意外でしたね。
最後に
簡単にまとめると
- ビュッフェとは、「セルフサービス形式の食事」で食べ放題という意味ではない。
- バイキングとは、食べ放題という意味だが日本でしか通じない。
になります。
ビュッフェとバイキングの違いを知らない人は多いかと思いますので、食事に行った際などはこの話しを知っていれば、場が盛り上がるかもしれませんね。
【こんな記事も読まれてます】
3色団子の色の意味を知ってる?生み出した人物は意外な人だった!
うなぎの「並」と「特上」の違い知ってる?知らなそうな雑学4選
あの「ミラノ風ドリア」が実はイタリアにはなかった 本当の発祥の地はどこ?