白い卵と赤い卵の違いってなに?殻の色の違いで栄養価にも違いが出るのか

  • 2022年11月21日
  • 2022年11月21日
  • 雑学

あなたはスーパーなどで卵を買うとき、白い卵と赤い卵のどちらを買うことが多いですか?

お金の面で考えるなら白い卵のほうがいいですが、赤い卵のほうが美味しそうに見えて買いたくなってしまいますよね。

これは好みによって買い方に差が出ると思いますが、そもそもどうして卵の色に違いがあるのでしょうか

色の違いについてもそうですが、卵の色によって値段が変わったり、栄養面でも違いがあるのかなど、いろいろ気になるところがあると思いますので、今回の記事ではこの「卵の殻の色について」紹介していきます。

白い卵と赤い卵の違いについて

まず、卵の殻の色についてですが、実は「鳥の種類」によって変わっています。

そのため、白い羽の鶏が卵を産めば白い殻の卵、茶色の羽の鶏が卵を産めば赤い殻の卵になります。

また、他にもピンク色の殻の卵もありますが、それは白い鶏と茶色の鶏を掛け合わせて生まれた鶏から産まれる卵です。

ちなみに、なぜ茶色の鶏から産まれる卵が茶色なのかは「プロトポルフィリン」という色素が多く含まれているからになります。この色素は白い鶏が卵を産むときは分泌しないので色がつくことはありません。ただし例外もあり、白い鶏が色のついた卵を産むこともあります。
鳥の種類によって殻の色が変わるのはなんとなく想像できてましたが、どうして値段に違いが生まれるのでしょうか。

どうして値段に違いがあるのか

白い卵より赤い卵のほうが高いイメージがありますが、どうして違いがあるのかというと、鶏にかかる「エサ代」「産卵数」に違いがあるからになります。

日本にいる鶏には、白い羽の鶏の「ジュリア」と「ジュリアライト」や、茶色の羽の鶏の「ボリスブラウン」といった品種の鶏が多く飼育されていますが、これを比べてみると、

  • 白い羽の「ジュリア」と「ジュリアライト」は、エサの量が少なくて産卵数が多い
  • 茶色の羽の「ボリスブラウン」は、エサの量が多くて、おまけに産卵数が少ない

になります。

そのため、エサ代があまりかからない白い鶏が産む「白い卵」に比べて、エサ代がかかってしまう茶色の鶏の「赤い卵」は少し値段が上がってしまうのです。

ただ、最近は品種改良により、このコストの差が縮まりつつありますが、赤い卵のほうがイメージが良く、消費者に好まれるため値段が高くなっているとも言われています。

確かにどうしても並んであると、赤い卵のほうが美味しそうなイメージがあるため、少し高くても納得して買ってしまいますよね。

ですが、やはり値段が高いとなると栄養価にも違いがあるのでは?と思ってしまいますが、実際のところどうなんでしょうか。

殻の色による栄養価の違いはあるのか

結論から言うと、栄養価に違いはありません

卵の殻とは、卵が産まれるときの一番最後にできるものなので、卵の内部の品質や栄養に殻の色は影響されることはなく、産む卵の色に違いがあっても、同じ環境で、同じエサを食べて育てていれば、基本的には栄養価が変わることはないのです。

そのため、高級な卵を産む鶏は他の鶏たちとは違うエサを食べさせて育てているので、栄養価に違いが生まれ、値段もその分高くなります。

なんとなく私たちが赤い卵のほうが高級そうで白い卵より良さそうなイメージを持ってしまっていただけで、卵の殻の色で何かが変わるということはなく、鶏の食べているエサにより卵の栄養価が変わってくるのです。

 

いかがでしたか?

赤い卵のほうが高級で栄養があると思っていましたが、白い卵と変わらないのは驚きでしたね。

変わらないのであれば、安いほうの白い卵を買えばいいやと思ってしまいますが、たまには気分で赤い卵を買ってみるのもまた1つの楽しみになるかもしれませんね。

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